弊社代表も執筆した『木質バイオマス熱利用』のマニュアルが出版されました
こんにちは、合同会社もりほっと代表の小川です。
弊社は、地域の森林で暮らしや経済を豊かにする、
「木質バイオマスエネルギー」
に着目し、その普及に向けて協力者やパートナーを求めています。
この木質バイオマスの難しいところは、
ユーザーごとに設置する機器や仕組みがなかなか画一にできないことです。
たとえば、燃料ならチップやペレット、薪などから選択をしないといけませんし、
熱の利用先は、給湯もあれば、暖房もあり、こちらも多様な形態があります。
ユーザーさんからすると、
このたくさんの中から選択を重ねて、
導入まで一人で突き進むのはとても大変です。
ただ、こういう選択の一つひとつは、
そんなに難しいことをしているわけではありません。
ちょっとしたコツや注意点がわかればいいだけです。
身近な詳しいひとが、すこしアドバイスするだけで、
ユーザーさんの不安や疑問も一気に解消されるのにな・・・
と思う事しばしばです。
木質バイオマス熱利用のマニュアルができました。
そんな中で、この度、一般社団法人「日本木質バイオマスエネルギー協会」から
「木質バイオマス熱利用(温水) 計画実施マニュアル」が発刊されました。
これは、
- 木質バイオマスボイラーを導入しようとする方
- その計画・設計・施工をする事業者
などの方々に向けて作成された技術マニュアルです。
およそ2年の期間を経て、様々な方の知見を集約した結果、
基本編と実践編の2部構成と重厚な作りとなりました(汗)
弊社代表もコスト分析の章を執筆しました。
弊社の代表である小川も、
前からの所属である株式会社森のエネルギー研究所名義で執筆いたしました。
実践編の11章「コスト積算・事業性評価」を担当しました。
木質バイオマスボイラーは、
燃料費自体は石油に比べて安価であるものの、どうしても初期費用が高額です。
燃料費だけならともかく、その他にもメンテナンス費用や運転による電力料金も考えないといけません。
これらのランニングコストを算出するのは少し大変です。
しかし、ランニングコストがわからないと、重要な判断材料である投資回収期間も計算できません。
これまで、木質バイオマスボイラーの支出項目や費用感は、
あまり公開されることは少なかったと思います。
これでは、ボイラーを導入しようとしても投資回収の目途も立てられませんし、
仮に誰かに薦められたとしても、
その提案内容が正しいのか、誤った部分はないのか、
そのような判断をすることができません。
今回は、なるべく一般の方でも、そういう計算ができることを心掛け、
具体的な事例での試算例も掲載しました。
ぜひみなさん、ご覧になってください!
・・・
といいたいところですが、
正直なところ、かなり専門性が高い書籍です(汗)
ですので、ユーザーとなる方よりは、
設備の設計や工事などに携わる方がご覧になるのがいいかと思います。
自社の提案の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
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