【最大50%補助!】木質バイオマスボイラーに適用できる補助金とは?(2024年度)

春は、様々な会社の異動や事業立ち上げの始まりがあるせいか、
弊社への問い合わせも増える時期です。

弊社サイトに訪れたのなら、木質バイオマス利用についてお考えのことと思います。

木質バイオマスエネルギーは、使われない・価値の低い木材をエネルギー利用することで、
再生可能エネルギーとして電気や化石燃料を削減するものです。

従って、木質バイオマスボイラーで灯油やガスを削減する際の設備投資に対しては、
国や都道府県で手厚い補助金の制度がいくつか用意されています。

負担の大きい設備投資に、補助金があるのはとても嬉しいことですね。

ただ、面倒なことですが、これらの補助制度は、
細かな応募条件や設備投資に補助率が様々に設定されております。

その上に、毎年その内容が変わったりしますので、
年度ごとに最新の補助金をまとめていく必要があります。

毎年100兆円規模になる国の予算から、それを見つけていくのは大変だと思いますので、
この記事では、木質バイオマスボイラーの設備投資に適用できる補助金をまとめていきます。

(2024年度版に更新しました!)

目次

  • 補助金の選び方(どこを見る?どう調べる?)
  • 林野庁での木質バイオマスボイラー支援策
  • 環境省での木質バイオマスボイラー支援策
  • 経産省での木質バイオマスボイラー支援策
  • 都道府県や市町村の補助金もあります。
  • 結局どれがいいの?と思ったときは…

補助金の選び方

国による補助金の制度は、省庁の政策目標によって設備投資に対する条件や補助率が大きく異なります。

「政策目標って言われても…」

「専門的な言葉が多くなるので、わかりづらい!」

と、思われる方が多いと思います。

せっかくの経済的な負担が減らせるかもしれませんので、
わかりやすく補助金の制度や注意するポイント、それに探し方などもお伝えしたいと思います。

補助金のなかみとは??

補助金を検討するときは、
補助率(設備投資に対して、何パーセントまで補助金が出るのか)
に注目しがちです。

でも、見ておくべき中身は、その他にもあるんです。

それぞれの補助制度の目的と対象者(民間企業か、地方自治体か、等)、
それ以外の条件などをよく確認しておく必要があります。

よく確認しないでおくと、

申請に向けて、たくさん書類を用意したのに無駄になってしまった!

なんてことになってしまいます。

ですので、補助金を使いたいと思ったら以下のような点をよく確認しましょう。

ここを見ようこんな例があります補足
補助金の目的CO2排出量削減、光熱費削減による生産性向上など
目的によって補助金を使うための条件が異なってきます。
補助対象工事と補助率対象工事:設備工事、建築工事など
補助率:1/3や1/2など
対象外となる工事や設備にはそもそも補助金は支給されません
補助の対象者民間企業、地方公共団体NPOや組合などは、取り扱いが微妙な場合もあります
スケジュール事前相談が必要、採択される前に工事をしてよいかどうか、工事完了の〆切はいつか事前にやっておかないといけないこと、納期が間に合わない場合などがあります
その他企業の経営状況など(債務超過の企業は対象外となる場合があります)本当に色々あるので、ちゃんと調べましょう。
補助金を調べるときの大事なポイント

どこで調べればいいの?

では、そういった補助金の情報や条件はどこで確認したらいいのでしょうか?

私は木質バイオマスエネルギーを使う事業の補助金をよく調べるのですが、
その時はこうやって調べています。

やり方具体的には??大変さ
各省庁の予算を調べる。「●●省 予算」とネット検索して調べます。しらみつぶし作戦!大変過ぎて、おススメ出来ません
農水省のバイオマス専用ページを参照する。バイオマス政策のページに支援策の情報がまとまっています。(農水省HPはこちら
すぐに資料が見たい方は下記をご参照ください。
「関係府省庁によるバイオマスの利活用に関する支援策」
これでも50p近い資料を読む必要があります…
木質バイオマス関連の補助金を調べたいときに検索するサイトなど

こうやって、気になる補助金をネット検索して、補助制度に応募するホームページを見つけて、補助の条件などを調べていきます。

でも、やっぱり自分で調べるのは大変ですよね。

ざっくりと調べたいんだけど…

という方も多いのでは??

ということで、
以下に木質バイオマスボイラーに絞った補助制度を厳選してご紹介します!

※注意※
ここでご紹介する補助制度は、あくまで「木質バイオマスボイラー」と明記されたものだけを選んでいます。実際には、条件によってはこれ以外の補助制度を適用できるものもあります。
また、民間企業を対象としておりますので、地方公共団体など公共機関が主体ととしてご検討される場合は、別途ご相談ください。

林野庁での木質バイオマスボイラー支援策

国内の木材を木質バイオマス燃料として使用して、
国内の林業・木材業の振興に寄与する場合には、林野庁の補助金を使うことが出来ます。

代表的なものは以下になります。

林業・木材産業循環成長対策交付金 (その中の【林業・木材産業生産基盤強化対策】)
路網の整備・機能強化、⾼性能林業機械の導⼊、搬出間伐のほか、⽊材加⼯流通施設、特⽤林産振興施設、⽊質バイオマス利⽤促進施設、⽊造公共建築物の整備や、森林境界の明確化等を⽀援します。
(民間・地方公共団体が対象になりますが、それぞれで補助率が異なる場合があります。)
補助率:定額(1/2、1/3以内等)等
対象工事:設備工事のほか建築工事や関連機器の購入も対象
詳細へのリンクはこちら
事業説明資料へのリンクはこちら

環境省での木質バイオマスボイラー支援策

CO2を削減して脱炭素社会を実現するため、
環境省でも再生可能エネルギーの設備投資に手厚く補助をしています。

木質バイオマスボイラーも、再生可能エネルギーなので、
こういった補助制度を活用することができます。

代表的なものはこちらです。

民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業
そのうち再エネ熱利用・発電等の価格低減促進事業補助金)
地域の再エネポテンシャルを有効活用するため、地域との共生を前提とした上で、新たな手法による太陽光発電の導入・価格低減を促進する。
再エネ熱利用、未利用熱利用、自家消費型再エネ発電等の導入・価格低減を促進する。
(民間が対象になります。)
補助率:3/4~1/3以内
対象工事:設備工事が対象
本事業の公募を行う団体へのリンクはこちら
事業説明資料へのリンクはこちら

経産省での木質バイオマスボイラー支援策

民間企業の省エネ推進や生産性の向上のために、経産省からも補助制度が用意されています。

令和5年度補正予算「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」
工場のボイラや工業炉、ビルの空調設備や業務用給湯器などを、省エネ型設備へと更新することを支援する。
複数年の投資計画に切れ目なく対応する仕組みを適用し、今後の支援の予算規模について、今後3年間で7,000億円規模へと拡充。

(Ⅰ)工場・事業場型 生産ラインの更新等、工場・事業所全体で大幅な省エネを図る。
  (中小企業の場合、補助率:1/2 ※先進設備の場合、2/3 補助上限は15億円~20億円)
(Ⅱ)電化・脱炭素燃転型 電化や、より低炭素な燃料への転換を伴う機器への更新を補助(補助率:1/2  補助上限額:3億円)
(Ⅲ)設備単位型 リストから選択する機器への更新を補助(補助率:1/3 補助上限額:1億円)
補助率:2/3~1/2以内
対象工事:設備工事が対象
本事業の公募を行う団体へのリンクはこちら
事業説明資料はこちらから

都道府県や市町村の補助金もあります。

いかがでしたでしょうか?

実は、このほかにも都道府県や市町村でも独自に補助金を用意していることもあります。

場合によっては、
省庁の予算に上乗せして申請することができるものがあるので、
上述の省庁の補助金に、プラスして補助金を受け取ることもあります。

このサイトでも少しずつ掲載していますが、
もし急いで調べてみたい場合は、各都道府県などに電話で問合せされてもいいと思います。

結局どれがいいの?と思ったときは…

以上が補助金を選ぶときの流れ、候補になります。

かなり抜粋したつもりでも、けっこうな数の候補があるんですよね…

もっと知りたいと思った方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。

一番確実かつ分かりやすくお伝えできるはずです。

また、弊社は「1時間無料のオンラインちょこエネ相談室」「1万円簡易診断サービス」などを行っていますので、ぜひご活用いただければ幸いです。

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