【脱炭素を目指す担当者必見】再エネ事業の進め方とは??
こんにちは、合同会社もりほっと代表の小川です。
弊社は、地域の経済と環境がサステナブルになることを目指し、
全国各地のご相談を受けております。
最近は、さまざまな企業から
木質バイオマスエネルギーの問い合わせを頂くことが多くなりました。
問い合わせ頂く方々には、
「再生可能エネルギーの部署に異動になって、何をしたらいいか検討している」
「光熱費削減のネタが無くて、困っている」
などという方もいらっしゃいます。
もし上司から、
「脱炭素や再生可能エネルギーについて検討してほしい」(ドン!!)
なんて言われたらどうしますか?
正直、途方に暮れてしまうのではないでしょうか??
とりあえず、
再エネの書籍を買ってみたり、
気になる用語をインターネットで調べてみたり、
そんなことをしますよね。
でも、2~3日そんなことをしているうちにこんなことを思うはずです。
「終わりが見えない!」
実は、こうなってしまうのは、
「進め方の全体像」
が見えてないからなんです。
だって、企業の新規事業なんて、
1年で出来上がることなんて、普通はあり得ません。
下調べから、設備投資や体制づくりなどをして数年かけていくものです。
おおよそ1年ごとに
「このくらいまで進める」
という、「全体像」が見えると、腰を据えて進めることができますね。
このブログ記事では、もし上司に指示を受けても(笑)、
アレコレ迷ったり、同じことを何度もしないように、
取り組む段階ごとにどんなことをするのか、わかりやすくまとめてみました。
この記事の内容
- 再エネ導入の流れを整理
- 【まず初めに】下調べで方針決め
- 【方針を決めたら】実現可能性調査(F/S)
- 【やるぞ!となったら】設計・工事
- 【いよいよスタート】運用
- 着実に進展、着実に判断するには?
再エネを導入・運用するまでの流れを整理
再エネ、とヒトコトで言っても、
色んな事業・取り組みの形があります。
例えば、
自社のビルの屋上に太陽光パネルを設置する…(自家消費やオンサイトPPAなど)
木質バイオマスボイラーを工場内に設置して、光熱費を削減する…
などがあります。
それぞれで、進め方は微妙に異なる点がありますが、
ここでは、それらに共通している流れを説明したいと思います。
ざっとまとめると、以下のようになります。
- 方針決め
- どんな再エネの種類に取り組みたいのか、方針を決めましょう。
- 実現可能性調査(F/S)
- 事業が実現可能かどうか専門家を交えて調査し、事業の実施可否を決めます。
- 設計・工事~運用
- 事業実施を決めたら、設計・工事を進めて、運用開始です。
どうでしょうか?
それぞれの進め方について説明しますね。
【まず初めに】下調べで方針決め
どんな再エネを選んでいくか、を決めるのですが、
まずは「目的」をしっかり決めましょう。
企業であれば、事業の収益性が求められるのは当然かと思います。
ただ、収益性だけでなく求められるものがあるのではないでしょうか?
- 「本社や工場のある地域に社会貢献をしたい」
- 「CO2排出量をなるべく減らしたい」
- 「自社の事業領域の拡大につなげたい」 などなど
そう考えると自ずと、どんな再エネをどう使うのか、
おおよその方針が見えてくるのではないでしょうか?
そのうえで、気になる再エネについて調べたい場合は、
以下のようなところから情報収集しましょう。
こんなところへ | 具体例 |
展示会へ行く | スマートエネルギーWeek 地球温暖化防止展 |
ポータルサイトを見る | なっとく!再生可能エネルギー(経済産業省) 脱炭素ポータル |
できれば、こういったところで情報収集したうえで、
1つのテーマに2~3か所の視察やヒアリングをしてみるといいと思います。
とあるマーケティングの本でも、
3人に聞けば、顧客のニーズや課題が立体的に見えてくる
と言われています。
半年から1年くらいを見込んでおけば、
それぞれのテーマの大体のポイントや共通課題が得られるのではないでしょうか?
【方針を決めたら】実現可能性調査(F/S)
ある程度、方針を決めたら、
事業計画の骨組みを作っていくことになります。
- 実際にどんな事業や設備投資を行うか、
- その場合に必要な予算や人員はどのくらいか?
- 実現に向けた課題やリスクへの対応はどうすべきか?
- 事業展開のスケジュールはどうなるか?
こういった事業の骨組みを検討するときには、
基本的に、社外の専門家やコンサルティング企業などに外注することになります。
少しカタい言葉ですが、
事業の実現にむけた調査を「実現可能性調査」とよく呼ばれています。
英語で「Feasibility Study」というので、略してF/S、FS調査などと呼びます。
こういわれると、
専門家やコンサルティング企業をどうやって探すの?
ちゃんと実力のある会社をどうやって見極められるの?
という点が気になる所だと思います。
こういうときは、以下の点をしっかりチェック・問い合わせしたほうがいいでしょう。
- コンサルティング企業の業務実績(ちゃんと実現・稼働しているか)
- 窓口となる担当者自身が専門性を持っているか(誰かの成果で営業してないか)
などをよく確認されることが重要ではないか、と思います。
弊社が得意とする木質バイオマスエネルギーであれば、
- 林業やチップ製造の企業様がたと、しっかりコミュニケーションが出来る
- チップの燃料としての品質から、それに適した木質バイオマスボイラーを選定できる
- 実際に稼働している施設や事業がある
ということが弊社の強みとなっています。
(基本的なことなのですが、そうでない会社も一定数はいるようです)
【やるぞ!となったら】設計~工事
実際に、再エネの発電事業や省エネ設備を導入する際には、
いきなり工事をすることにはなりません。
設計で、詳細な配置図や必要となる機器の仕様や資材の数量を積算し、
必要となる工事費を算出します。
そのうえで、工事を専門業者に発注となります。
言ってしまえば、これだけのことですが、
工事や建設業に慣れてない場合、どうやったらいいの?
と思われることと思います。
実際の工事でも、2つの方法が行われています。
ぜんぶお任せしたいなら「一括発注方式」
一つ目は「一括発注方式」です。
これは、元請となる施工業者が様々な専門工事業者を束ね、
工事の完了に責任をもつ方式です。
厳密には、この元請となる施工業者に、
「設計」も含めて、全部お任せするか、別にするか、
でも2つの方式があります。
前者は、設計から工事まですべて1社にお任せすることになります。
なので、再エネ事業を行いたい発注者としては、
手間が少なくなります。
EPC(Engineering / Procurement / Construction)と言われる方式もこれを指します。
一方で、「設計」を別企業にする場合は、設計と施工を担う企業が別になります。
ですので、設計会社の考え方やコスト積算と比べながら、
施工業者と協議していくことができます。
コストや品質の管理が可能になる一方で、設計会社に別途報酬を支払う必要があります。
代理人に任せたいなら「CM方式」
もう一つの方式が「Construction Management(CM)」方式です。
この場合は、発注者は工事に必要な数種類の工事を個別の施工業者と契約します。
そのうえで、工事の進捗管理を行う代理人(CMR)と契約を行い、発注者の代理人となります。
この代理人が、技術的な中立性を保ちつつ発注者の側に立って、
工程管理、コスト管理等の各種のマネジメント業務を行います。
専門的な知識を持つ施工業者などに対して、
発注者の視点でアドバイスや支持を行ってくれる頼もしい方式です。
個別の工事を管理する必要が出てくるため、手間が増えますが、
代理人の力量次第では、ベストな形の工事が行われることでしょう。
【いよいよスタート】運用
再エネの事業が始まると、ここからがスタートです。
発電なら発電量、省エネなら電気や化石燃料の削減効果を毎月チェックして、
想定する効果が出ているか、を定期的に確認しましょう。
そのほかにも、事業の規模にもよりますが、
- 設備やプラントの点検、部品のメンテ
- 作業人員の教育
- 法令への適正な届出、報告
などが必要となると思います。
初めての取り組み・事業であれば、わからないことも多いと思いますので、
気になったことやおかしな点があれば、
なるべく早く対応していくことが必要と思います。
特に、1年目などは事業や設備の安定化の重要な一年となります。
着実に進展、着実に判断するには?
ここまで、読まれてみると、
「専門家」や「コンサルティング企業」
がいかに重要かがわかるのではないでしょうか?
何か困ったとき、これから何をしたらいいかわからないとき、
そんな時に、頼りになれるパートナーは必要不可欠だと思います。
このような頼れるパートナーとの出会いは、
早ければ早いほど、事業化の手続きもスムーズになります。
弊社も、得意とする木質バイオマスエネルギーでは、
お客様から信頼される会社であることを知ってもらうために、
「無料で出来る!ちょこエネ相談室」(オンライン相談)
「木質バイオマス1万円コンサル」(メール診断)
などを行っております。
弊社は、なるべくお客様のニーズをお伺いして、
手間ひまをかけて、ご提案しております。
そのほかにも、EPCで一括お任せができる会社や再エネ発電に強みがある会社など
いろいろな強みをもったコンサルティング企業がいると思います。
皆様にも、よき出会いがありますように。。。
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