見落としがち!温浴施設のすぐできる3つの省エネ

こんにちは、合同会社もりほっと代表の小川です。

弊社は、木質バイオマスエネルギーで地域の経済と環境がサステナブルになることを目指し、全国各地のご相談や導入時の設計や販売を行っています。

弊社が得意とする木質バイオマスボイラーは、

  • 宿泊施設・ホテルや旅館
  • 日帰り入浴施設
  • 老人ホームなどの介護福祉施設

こういった温浴施設への導入に多く関わっています。

どれも、浴槽が大きく、また一年を通じて使用するので、
灯油やガスなどの光熱費の負担が大きい施設ですね。

年間に数十件の温浴施設や付属する機械室・ボイラー設備を見学させていただきますが、

ここはちょっと直しておくといいのに…

という箇所がよくあります。

光熱費が高騰が続く昨今ですから、
節約の効果はいつもより大きいはず!

今日は、私がよくチェックするところを簡単にまとめてみました。

この記事のなかみ

入浴施設のすぐできる省エネポイントはこの3つ

小さな積み重ねは限界!!という方に

入浴施設のすぐできる省エネポイントはこの3つ

その3つとは、これです。

ポイントこんなところに注意!
ボイラーの設定温度・不必要に高い温度設定になっていないか
ボイラーのメンテナンス・排ガス温度や空気量をチェックしているか
・煙が出たり、内部にススが貯まったりしていないか
熱の漏れはないか?・ポンプや熱交換器の保温はあるか
・漏水はないか

一つひとつ説明しますね。

ボイラーの設定温度

ボイラーには、内部に水槽があります。
これを燃料を燃やして水槽の温度を上げます。

大抵は、この水槽に外から水を入れて温めて、また外に出すように作られています。

この水槽の設定温度は、ボイラーの設定パネルで変更できます。

設定温度が高いほうが早く浴槽が温まるので、
高めに設定している人が多いと思います。

ただ、80℃近くまで上げていると、

水槽がすぐ冷めて、すぐ燃焼で加温して、、、

という動作を頻繁に繰り返すようになります。

ボイラーの燃焼では、短い時間の燃焼を繰り返すと、
無駄になる燃料が増えてしまいます。

なので、施設の営業に無理のない範囲で、
設定温度を低くしておくと、省エネに繋がります。

ボイラーのメンテナンス

ボイラーのメンテナンスも忘れてはいませんか?

メーカーのメンテナンスを毎年行っていればあまり心配はないと思いますが、

排ガス温度(煙突から出る温度)が高い(Ex. 300℃以上)

空気比が大きくなっている

というような場合は、燃焼効率が下がっている可能性があります。

また、煙突からの煙が黒くなる、黒い時間が多い場合、
などは、不調が考えられるのですぐにメンテナンスに入った方がよいかもしれません。

熱の漏れはないか?

意外と忘れられているのは、熱が漏れていることです。

つまり、保温や断熱のことです。

ボイラーのある機械室に入ると、

あっつい!!

となるような施設がたまにあります。

そんなお部屋にタオルを干したり、

ある所では、どんこ(シイタケ)を干していたり(笑)

これはこれで有用なのですが、
保温がないところが多くあるようなら、
一度、徹底的に保温材や保温ジャケットを設置するといいですね。

保温ジャケットの例(コンピュータ・シティー株式会社HPより)

その他にも、こんな熱の漏れもあります。
時間がある時に、チェックしてみてください。

配管やポンプ等から水漏れがある場合

浴槽の石の継ぎ目から水漏れがある場合
(夜、誰も使ってないのにお湯が減るときは要注意)

細かい省エネは、限界!!という方は

こういった省エネは、一つひとつの効果は大きくはありませんが、

1日10円のムダが10個あれば、
1年間続けば、積もり積もって3万6,500円になります。

すぐ出来る対策はやっておくといいですね。

一方で、

いろいろ省エネはしてるつもり

という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう時は、一度は専門家と相談しておくといいと思います。

この記事では、一般的なことをお伝えしていますが、
実際の現場では、専門家こそできる提案もあります。

場合によっては、
電気でお湯を作るヒートポンプや、
弊社が得意とする木質バイオマスボイラーなど、
ボイラーと燃料ごと変えてしまう方が良いこともよくあります。

このような場合は、すぐできる工事ではないので、
興味がある場合は、早めに行動されることが良いかと思います。

光熱費にお悩みの経営者の皆さまへ
「木質バイオマスの使い方ガイドブック」
無料で配布しています。