木質バイオマスを徹底解説4!バイオマスボイラーの使い方と仕組み

こんにちは、合同会社もりほっと代表の小川です。

弊社は、木質バイオマスの普及に向けて、全国各地のご相談を承っています。

木質バイオマスは、使われない木材に由来する資源のことを指します。

木材は、樹木として成長した際にCO2を吸収しているので、
木質バイオマスを燃焼しても排出されるCO2は、ゼロになるため、
再生可能エネルギーの1種とされています。

再生可能エネルギーと言うと、「電気」のことを思い浮かべる方が多いと思います。

ただ、木質バイオマスの特徴は、「熱」という使い方もあります。

バイオマスボイラーと熱利用の例

「熱」というのは、お湯や蒸気のことです。

湯沸し器である「ボイラー」を使うので、「木質バイオマスボイラー」というものを使います。

この記事では、「そもそも、ボイラーってどういうものなのか?」から、「木質バイオマスボイラー」がどういうものなのかお伝えしていきます。

そもそも、ボイラーってどういうものなの?

一般的にも「ボイラー」という言葉は何となく聞いたことはあるかもしれません。
でも、実際に見たことがある、使ったことがある人はあまりいないかもしれませんね。

わかりやすく説明すると、ボイラーもざっくり2種類があります。

それは、蒸気を作るボイラーとお湯を作るボイラーです。

蒸気ボイラーは、こんな施設に多いと思います。

  • 食品工場で、何かを加熱する、殺菌する
  • 製造工場で、何かを加熱する、乾燥させる
  • 寒冷地の建物にも暖房用に設置されたりもします。

また、もう一つが温水ボイラーです。

「温水ボイラー」は、お湯を作るためのボイラーということです。
※「温水ボイラー」というのは正式な名称ではないので、
 「温水器」「温水ヒーター」という呼び名もあります。

温水ボイラーの方が身近にあるかもしれません。

  • 宿泊施設や入浴施設・プールのシャワーや浴槽の加温
  • 事務所や工場、ビルの暖房(冷房や床暖房などもあります)
  • 融雪
  • 農業ハウス
  • 魚介類の陸上養殖

など、いろんな会社や工場で使われます。

木質バイオマスボイラーで、自動運転できるもの

いくら環境に良い、光熱費が下がる、といっても、

「手間がかからないの?」
「故障しないよね?」

そういう不安はあると思います。

自動運転が出来るバイオマスボイラーを選ぶ場合は、
チップやペレットを燃料としたものが当てはまります。

この場合だと、燃料であるチップやペレットの在庫が減ったら、
追加で購入して、専門業者さんに納品してもらうだけです。

例えば1週間で1-2回、発注をするだけで、
あとはボイラーが自動で燃料を搬送して、自動で燃焼します。

ただ、木質バイオマスボイラーだと、燃料を燃やした後に燃焼灰が出るので、
これを取り除いたり、機器を清掃するメンテナンス作業は必要です。

週に1回は、1時間ほどかけてメンテナンスすることは意識しておいた方がいいと思います

自動運転じゃないけど、頼りになる薪ボイラー

実は自動運転ではないボイラーもあります。

それが、薪ボイラーです。

これは、機械では自動で送れない薪を燃料にするので、
だいたい2-3時間に1回、人力で薪をくべてお湯を作ります。

「そんなの、今の時代で使う人いないでしょ」

と思われるかもしれませんが、意外とユーザーは増えています。

なんでかというと、、、

薪なら自分たちで作れるので、自分たちの人件費を考えなければ、安く作れます。
あと、チップやペレットみたいに誰かから買うわけではないので、地域を選びません。

あと、業種によりますが、季節で仕事の繁忙期と閑散期があると思います。

そういう企業の閑散期に、
従業員さんを遊ばせるのでなく、薪づくりに従事してもらう、
というような、各企業の都合に柔軟に合わせられる点がメリットです。

この記事を読まれた方の企業では、
どんなバイオマスボイラーが合いそうですか?

最近は、石油やガスの価格が急騰しています。

そのため、光熱費の高騰と経費の削減に悩む企業は多いと思います。

また、海外から購入する石油やガスは、
世界情勢次第で乱高下して不安定です。

それよりも、価格が安定して、安価な木質バイオマスに使っていくことは、
単に環境や地球温暖化対策だけでなく、企業経営にもメリットが多くなると思います。

もし、詳しく知りたい方は下の無料配布資料もご覧になってください。

光熱費にお悩みの経営者の皆さまへ
「木質バイオマスの使い方ガイドブック」
無料で配布しています。