近年、森林や公園・キャンプ場で「ナラ枯れ」という樹木の枯死被害が急速に広がっています。
「ナラ枯れ」は、ナラやカシ・シイなどの広葉樹が、ナラ枯れの病原菌をもつ媒介虫(カシナガノキクイムシ)によって樹体内に持ち込まれ、枯死する現象です。
6~8月に媒介虫が飛散し、健全な広葉樹にせん入・産卵すると、病原菌が持ち込まれ、秋までに多くの広葉樹が枯死します。
このように、ナラ枯れ被害は、発生すると広範囲に多くの広葉樹で被害が発生することから、山主や敷地管理者においては森林価値の減損、倒木による被害リスク、またまん延・伐採費用の負担増加などの課題が発生しています。

弊社では、森林資源の「みえる」「つかう」を通じて、樹木の伐採・処分費用の削減とナラ枯れによる倒木リスクの抑制を実現します。

最新技術を駆使!コスト削減のしくみ

弊社のできることは、ドローンによるナラ枯れ被害木の早期発見の「見える」と被害木のエネルギー利用による「つかう」です。
「みえる」とは、ドローンなどを使用して森林資源のデジタル化を行い、従来は人手が必要であった緑地や森林踏査に対し、効率的な森林管理サービスを提供します。また、「つかう」とは、放置された伐採木などを薪やチップとしてエネルギー利用する「バイオマス利用コンサルティング」を行い、木材の有効利用を図ることが可能です。
このような最新技術で森林の課題に取り組み、森林とひとびとの暮らしをつなぎ、持続可能な形で実現することを目指しています。

森林の「見える化」ドローンで効率的に情報を取得 森林の「見える化」ドローンで効率的に情報を取得

ドローン

ナラ枯れは、広大な山林や緑地で同時多発的に発生するため、一度、ナラ枯れが発生してしまうと、これまでは人が踏査して、被害の発生個所を発見していくしかありませんでした。
より効率的に、ナラ枯れの被害木を発見していく方法として、カメラを搭載したドローンを用いて、上空から森林や緑地を撮影し、被害木の発生を早期に行うことができます。

ドローンのプロポ

より確実には、被害発生前の6~7月に撮影し、被害が発生する8月以降に撮影を行うことで、確実に枯れた広葉樹を発見することが可能となります。

弊社では、樹木の生育状況が確実に判別できるよう、葉緑体色素の多寡判別に適した、RGB光源と近赤外線での撮影が可能なカメラドローンを用意しております。

被害木の有効活用 バイオマスエネルギーでCO2 削減 被害木の有効活用 バイオマスエネルギーでCO2 削減

ナラ枯れを伐採し、燃料へ

ナラ枯れの被害木は、これまでは伐採したうえで産業廃棄物として処理をするか、その場で薬剤による燻蒸処理を行うことが一般的でした。
そのため、どちらにしても処理費用がかさむため、森林や緑地の管理のコスト負担に繋がっていました。
しかしながら、ナラ枯れは、伐採した広葉樹を40-50cmに玉切りして薪割りすることで、広葉樹の内部の媒介虫の幼虫がほぼ死滅することが知られています。

バイオマスボイラーで燃焼

したがって、被害木から媒介虫の幼虫が羽化する前に薪に加工し、近隣の施設で木質バイオマスボイラーとして利用することで、ナラ枯れ被害の拡散防止と処分費用と光熱費の削減を図ることができます。また、薪をはじめとする木質バイオマス資源は燃焼してもCO2排出はゼロと考えることができるため、灯油や電力を削減することでCO2削減につなげることになります。

被害木の有効活用 バイオマスエネルギーでCO2 削減 被害木の有効活用 バイオマスエネルギーでCO2 削減

  • ①ドローンで森のナラ枯れをチェック

  • ②被害木を伐採します

  • ③バイオマスボイラーで暖房に利用

従来の対策との比較

 
従来の方法
当社
備考
被害木の発見
従来の方法
人力で踏査と目視
当社
ドローン撮影と自動判別
備考
山林や緑地を踏査する手間を削減
 
従来の方法
当社
備考
被害木の処理
従来の方法
燻蒸処理、
又は産廃処分
当社
薪やチップに加工して
燃料に再利用
備考
光熱費削減と地球温暖化防止に貢献

実際のコストと効果(10haの山林から、1tの広葉樹を伐採した場合) 実際のコストと効果(10haの山林から、1tの広葉樹を伐採した場合)

 
従来の方法
当社
備考
被害木の探索費用
従来の方法
20万円
(10日間の人件費)
当社
20万円
(ドローン調査1回)
備考
初回は、別途設定料金が発生します
処分費用
従来の方法
10~30万円
当社
0万円
備考
燃料化の効果
従来の方法
なし
当社
光熱費削減 3万円
備考
広葉樹の薪から、灯油を300L削減した場合
その他効果
従来の方法
なし
当社
約800kgのCO2削減
備考
お問い合わせ